血税投じて開発した技術19万件、8割は無用の長物

血税投じて開発した技術19万件、8割は無用の長物

 韓国は研究開発(R&D)投資の対国内総生産(GDP)比が4%を超え、世界最高水準だ。だが、特許、ライセンス供与、技術指導などを通じた外国からの収入よりも、外国に支払う金額の方がはるかに多い。2012年の技術貿易収支は57億4000万ドル(現在のレートで約6830億円)の赤字で、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうちで最下位だった。

 国のR&D投資が中身のないものであることを示す別の統計もある。韓国の国家R&D事業の成功率は12年基準で82%と世界でも最高レベルだが、国のR&D投資で生み出した技術がビジネスにつながる比率は20%にとどまっている。70%を誇る米国や英国とは比ぶべくもない。税金による支援を受けた研究に失敗すれば次から研究費をもらいにくくなるという理由で、研究者たちが事業化の可能性を考えずに成功させられる課題ばかりを選ぶためだ。そのため、国主導のR&Dで生み出した19万件の技術のうち、約80%の15万4000件は全く活用されていない。

 国のR&D投資が非効率的なのは、科学技術分野に対する司令塔がないせいでもある。かつて大統領直属機関だった国家科学技術委員会が朴槿恵(パク・クンヘ)政権に入って未来創造科学部(省に相当)傘下の国家科学技術審議会に変わり、複数の省庁が関与するR&D事業を調整する機能がなくなってしまった。今年は19兆ウォン(約2兆1100億円)に達する政府のR&D予算も、33の省庁・委員会が細かく分けて管理しており、ほかの省庁で実施している事業を名前だけ変えて推進するという重複や無駄遣いが少なくない。

 国家R&Dの予算を無駄なく使うには、科学技術への投資を統括する機関を復活させ、R&D予算の支援と成果評価のシステムを根本的に見直す必要がある。予算を獲得するための研究に税金をつぎ込むことは、もうやめるべきだ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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