【寄稿】日帝に迫害されたムクゲ、国花にふさわしい学名を

【寄稿】日帝に迫害されたムクゲ、国花にふさわしい学名を
朝鮮日報日本語版 10月18日(日)5時4分配信

(朝鮮日報日本語版) 【寄稿】日帝に迫害されたムクゲ、国花にふさわしい学名を
(写真:朝鮮日報日本語版)
 韓国の国旗・太極旗は韓国の主権のシンボルであり、国歌・愛国歌は国を愛する心を格調高く表現したものだ。そして国花・ムクゲは民族精神のイメージを表した花だ。しかし残念なことに、ムクゲのラテン語の学名は「ハイビスカス・シリアカス(Hibiscus syriacus)」だ。ラテン語で「ハイビスカス」は「タチアオイ」を意味し、「シリアカス」は中東の国「シリア」を指す。名前だけを見るとムクゲの原産地はシリアだと勘違いしそうだが、各種文献や資料を見ると、主に東アジアが自生地だということが分かる。
 18世紀、ムクゲにこの学名を付けて分類したのはスウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネだった。リンネは2年にわたり中東地域で調査を実施し、同地域の植物研究記録と弟子の植物標本に基づいてムクゲの原産地を「シリアカス」とした。しかし16世紀の欧州で、たくさんのムクゲが観賞用に栽培されていたことや、ムクゲの種が遠い昔に海外からシリアに入ってきたという記録から考えると、この学名が誤っているのは明白だ。

 ムクゲの主な産地である東アジアでは、韓国が原産地であることを示す多数の記録が見つかっている。中国・春秋時代の地理書『山海経』、晋の崔豹が著した『古今注』、唐の欧陽詢が著した『芸文類聚』などには「君子の国にムクゲが多い」という記録がある。これらの書物は「君子の国」すなわち韓国の名を挙げ、ムクゲの原産地が韓国であることを明らかにしている。もちろん古代朝鮮について記した『檀奇古史』や『桓檀古記』などに出てくる多くの歴史的事実からも、ムクゲが韓国の花であることが分かる。高麗時代に李奎報は『東国李相国集』で、ムクゲに関する詩を読み「ムグンファ(ムクゲの韓国語)」という言葉を初めて使った。

 ムクゲはわが民族と運命を共にしてきた。日本による植民地支配の時代には、花としては唯一、迫害を受けた。険しい歴史の中で、われわれの先駆者たちは国花への愛を、民族の魂を呼び覚ます象徴として強調した。このように、われわれの先祖がムクゲに対して涙ぐましいほどの愛を注いできたにもかかわらず、この国では国花をあまり目にすることができないのが現実だ。

 今からでも、国家のアイデンティティーの象徴になり得る国花について、新たな認識と教育が必要だ。まずは青瓦台(大統領府)、政府庁舎、官公庁、学校、国立公園が率先してムクゲを植えるべきだ。そして何よりも重要なのはムクゲの正しい学名を調べることだ。自生地が「シリア」ではなく「コリア」であることを明らかにし、正当な名称を取り戻すべきだ。それが光復(日本による植民地支配からの解放)70年を迎えたムクゲに対してわれわれが示すべき最低限の礼儀ではないだろうか。

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